住まいのミライエ |会社案内写真

ポートレイトの発信力

 「自分の姿を撮られるのは嫌だ」と言う人は多い。「自分の顔が嫌いだから」と言った容姿の理由や「緊張するから」と言ったメンタル的な理由だったりとその理由はさまざまだ。
 
カメラマンは企業のビジネスパートナーとしてブランディングに携わっているので率直な意見を言わせてもらうと、写真とは見る側と見られる側の関係でしかない。つまり、写真が苦手だと言う人は「見られることが苦手」であり、カメラレンズという目を通して自分のどこの部分を凝視されているかわからない状況に抵抗感を覚えるのだと思う。また、写真によって表れる情報量の多さを認識している人は、その情報量の過不足に不安を感じてしまうのかもしれない。
 
しかし、そういった「見られることが苦手」な人が写真撮影を強いられることはパスポートや免許証のような証明写真くらいで、日常生活に写真が無くても影響はないし、写真が苦手だからといって悩む人は多くない。
 
一方、自分の容姿をPRするファッションモデルやタレントの人は「見られる」ことだけではなく「見せる」ことに長けているわけだが、もっと身近でも見る側と見られる側を意識している職業はたくさんあると思う。
 
例えば、ホテルマン、コンシェルジュ、店頭販売員、CA、営業マンなど対面でのコミニュケーションを軸にした業務がそれだ。このような職業は、芸能人のように「見せる」ことに長けていなくてもよいが、「見られることが苦手」な人では勤められない。

ポートレイト写真はブランディングの第一歩であり、ビジネスの強固な土台になる。
 
今回、埼玉県和光市の不動産会社「住まいのミライエ」にリクルートパンフレット制作の為に出張撮影に来たが、ポートレイトを撮影させてもらった社員の中に写真が苦手だという人はいなかった。また、個人に定まらず会社全体として「見られる」ことだけではなく「見せる」ことに長けているように思えた。
 

会社案内・店舗案内のような企業広告に用いられるポートレイトは(極めて局地的ではあるにせよ)膨大な情報量をユーザー側に発信している。


だからこそ、被写体の方の情報量の過不足の認識は非常に有効だ思う。また、「出来ればこう見られたい」と言う願望は必要不可欠な要素だろう。不足があれば補えば良いし、強く出過ぎているなら控えれば良い。そんな調整を詰めていけば、良いポートレイトは自然と姿が現われてくる。
 
2019年の新型コロナウィルスの出現以降、私達は人と出会うときマスクは手放せなくなった。感染拡大の予防であるが、マスクはマナーツールの役割も担っている為、業種に限らず必須アイテムである。
 
今、私達は自分の顔の下半分を覆い、人との接触を避け、アクションはアクリル板越しで、と言う自己表現のとても難しい条件下を模索しながら過ごしている。これは、自身の能力を売込みたい人や自身のビジネスをより多くの人に知って欲しいと望む人には物凄く難しい状況だ。
 
人の顔が見える会社案内・リクルートパンフレットは説得力を持ち、手に取る人との間に信頼関係を結ぶ。そんな時世だからこそ、会社案内・店舗案内のような企業広告にビジネスポートレイト・プロフィール写真というツールは非常に心強いアイテムになるんじゃないかと思っている。
 

photographer 高野勝洋

ミライエの会社案内

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