ラーメン「 味七 」

フードメニューの出張撮影

美味しいが正義

東京・新宿では知る人ぞ知るラーメン店、味七。
 
北海道味噌らーめんといったら、ここしかないだろうっ!特に、辛し味噌は最高!!!この10年、東京・埼玉・千葉・神奈川・・・もうあっちこっちでラーメン喰いまくってきたが、辛し味噌なら、ここがナンバーワンである。もうダントツ!
 
麺(中華麺)は、コシを出すために「かんすい(鹹水)」というアルカリ性の塩水と、小麦の成分が見事に反応して鮮やかな黄色を発色している。この麺と、北海道味噌と、野菜と炒めた挽肉の見事なトライアングル♪
 
やばいやばい、ラーメン評論家のごとく饒舌になってしまいがちだ。
 
あー、いま、喰いたい・・・(汗)
 
そうそう、ここの料理メニューの撮影〜看板制作まで請け負ったのが僕なので、その話をしなきゃなりませんね。
 
カメラマンなんだから。
 
料理メニューの出張撮影
 
ラーメンや鍋物のように高温の食べ物は、野菜などの色味が変わるスピードが早い。なので、実際は冷えたものを撮影することが多いんです。
 
それに、食材は火を通すと水分を吸収しやすくなるので適切なポジションを保てなくなる。なので、火を通した場合は、器の中に棚置き(金網)を設置し野菜が沈まないように仕込むこともあります。
 
湯気感は簡単に合成できるので、同じアングルで黒い器に熱いお湯を入れた状態の器だけを撮影して、蒸気はアフター合成なんて定番。
 
ご存じない方も多いと思いますが、料理写真ってみんな細工してるんですよ。
 
本物の美味しさが伝わるようにね。
 
でもね、ここのラーメンはそのまま撮りたかった。俺は。そのままのシズル感を撮りたかった。今日は細工したくねー。
 
大丈夫。スピードには自信がある。真っ向勝負!
 
というわけで、狭い店舗内で悪戦苦闘したわけです、カメラマンは。カウンターに、カメラやらストロボやら背景紙をセッティングして、よっしゃー、こいっ!みたいな、最初は威勢がよかったんですけどね。。。
 
まー、やっぱりそう易々とはいかなかったですよね(笑)
 
店舗メニューの撮影
 
おや?なんで?すんごい反射(汗)
 
油が固まるのが早く、スープに厚い膜をはるんです。その膜は光を透過させないので、反射するんですよね。まー、みなさんは食べてるときはわからないでしょうけど(笑)
 
その正体は、ラード。
 
豚油は固まるのがすんごく早い。ほんと一瞬。スープの表面に光を透過させないと、麺や野菜もみえなーい。反射しまくりー。挽肉がみえなーい。挽肉がポイントなんだよー!
 
しばらく四苦八苦しましたが、あきらめました。
 
店主と相談しながら、油を調整しました。その他、諸々、調整しました。本物の美味しさが伝わるようにね。
 
いいんです、美味そうに見えれば。それが、本物ですから。『なにも細工していない写真だから本物』ではなく、本物のように写ってるから、ホンモノなの!なぞなぞかっ(笑)
 
全料理メニューを撮影するのに2時間かかりました(汗)。
 
あっ、あと!ここのチャーハンも絶品です。マジで。

美味しいが正義です。
 
あー、喰いたい。

photographer 高野勝洋

味七 東京都新宿区歌舞伎町1-12-2 第58東京ビルB1F  日曜定休

 
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